今日はこの写真から↓
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写真に写る男性は椅子のコレクター・研究家として世界的に有名な織田憲嗣先生。
先週末、「デンマークのデザイン」と題して
デンマークで生まれた家具や日用品を実際に見学しながら、
人の心を豊かにするデンマークデザインの魅力についてのお話を伺う会に
参加しました。
今日は簡単にその様子をご紹介します。


まずは「デンマーク近代家具デザインの父」
コーア・クリント氏の話から始まりました。
Kaare Klint.jpg
コーア・クリント(Wikipediaよりお借りしました。)

過去にとらわれない斬新なデザインを生み出すことが主流だった時代に、
彼は過去の歴史・様式を見直し、それを時代の需要に合うように再構成するという
リデザインの信念を持っていました。
それは、計測に裏付けられたデータをもとに機能性を重視すること。

もう一つは、長い時代を生き抜いてきた物の中に備わる普遍的な美しさを求めて
現代生活にマッチした形にするということ。
結果、飽きのこない審美性を生み出したのでした。

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コーア・クリントの代表作レッドチェアは一番左に置かれる
イギリスのトーマスチッペンデールの椅子をリデザインしたもの。
スライドを交えて詳しく説明頂きました。



他にもデンマークといえば、
ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーやフィンユール等の
名作と評される椅子の数々。
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ウェグナー作


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フィンユール作

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フィンユールの特徴として、
背もたれが支えの木に直付けされていないことが多いそうです。




日用品のコーナー 
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クロニーエン社のカーディアルシリーズ(うっとりするほど美しい~。)


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ロイヤルコペンハーゲン社のゲミナシリーズ(日本の影響を色濃く感じるシリーズですね。)


デンマークだけのお話にとどまらず北欧に関する沢山のお話も聞かせて頂きました。
北欧と言えば、シンプルなデザインの印象が強かった私には、
どうしてマリメッコやアラビアをはじめとするフィンランドのデザインは
華やかで装飾的なのかずっと疑問だったのですが、
フィンランドを構成する民族性に関係しているお話を聞いて
なんだかスッキリとした気持ちになりました。

そして最後に「消費者ではなく愛用者であって欲しい」という織田先生の言葉に
思わず襟を正さずにはいられませんでした。
良い物を長く大切に使用し受け継いでいくということ。

デンマークデザインに影響を与えた日本の伝統的な美意識や質素を尊ぶ価値観、
現代の日本は今度はデンマークから教えてもらうことになったんだなぁと
スポットライトに輝く名品を前にそんな風に思えました。

熱心にメモをとる若い家具職人の方達がいらっしゃいました。
そんな姿を見ると、日本だってきっとこれから素晴らしい作品が生まれるに違いないと
期待を寄せないではいられませんでした。


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