今日はこの写真から↓
以前にも書いたことがありますが、
洗面所のチェストは私が大学生の時、
バイトで貯めたお金で買った初めての家具。
かれこれ30年近く経とうとしている私の中ではすでにアンティーク。
新宿丸井インテリア館の一階の目立つ場所に置かれていました。
地方から大学進学のため上京した私にとって、
ショップの最前列に飾られたパインのチェストはとてもオシャレに映り、
何度も足を運んで木肌に触れては
どうぞ、私が買うまで売れないでと思ったものです。
(今思うとこの一点しか商品がないってことはなかったと思うのですが)
若かった私がやっとの思いで手に入れたチェスト。
お手入れして一か月以上にわたった洗面所改革の最終回にしたいと思います。
(長らくお付き合い頂きありがとうございました。)
窓枠の木にもいつも塗り込んでいるこちら↓
ギターなどの楽器にも使われるオレンジオイル。
家具の正しいメンテナンスの方法ではないかもしれませんが、
このオイルを塗ると木がしっとりとして、香りもよく
簡単に出来る作業なのでたまに柔らかい布にオイルを含ませ拭いています。
afterの写真ですが、違いがわかりませんね。
ベタベタした感じはなく、しっとりと艶やかになりました。
現在のように通信手段や情報ソースの選択肢があまりなかった30年前は
都会と地方はまだまだ距離がありました。
TVや雑誌からの情報でしか知らない東京は
最初、私にはきらびやかな街でした。
雑誌に掲載されている場所やお店にさあ行ってみようと思っても、
地下鉄の乗り方を知らない、
地下鉄に乗ったら地上に出てどぎまぎ・・・・。
すれ違う人達はとても綺麗に見えて、なんだか自信がない私は
逃げるように近くの喫茶店に入ったものでした。
そんな話を娘にすると信じられないって言われたことがあります。
「ママはいつも堂々としているもん。」
娘なりに言葉を選んでくれたのでしょう。
歳とは関係ないと思いますが、随分ふてぶてしくなってしまいました。
そんな私が気後れして物陰に隠れる様子を、娘は想像できないかもしれません。
チェストはそんな当時の私を思い出させてくれる大事な相棒です。
結婚して、子どもが生まれて、引っ越しを繰り返して、
引き出しの中に入るものは生活のスタイルが変わるたびに違いましたが、
ようやくチェストもここが最後かなと感じてくれているでしょうか。
最近図書館で借りた本「フィンランド人が教える ほんとうのシンプル」
の中にこんな文章がありました。
装丁も素敵ですね。
『モノを減らしたり、捨てたりするムーブメントが世界的に起きています。
私がこの本で提唱したい価値観はそれとは少し異なります。
ただただ減らしていくだけだと、最後にはなにも残りません。
持たないということをファッションとして楽しむのはいいと思いますが、
はたしてそれでしあわせと言えるのでしょうか?・・・(中略)・・・「持たない」
のではなく「いまあるものを大切にする。」少しだけ見る角度を変えれば、
私たちのまわりは素敵なモノゴトであふれています。』
と最初に書かれており、第一章が「物語の詰まった古い家具を使う」と続き、
フィンランドでは古いモノにこそ価値があると考える人が多いという話が書かれていました。
頻繁にモノを買わず、デザイナーにこだわり長く使うことを前提として
モノを購入するんだそうです。
そうしたことの歴史の蓄積が良いモノに囲まれ、
シンプルに暮らせるんだなと思いました。
古いモノにある「物語」を大切にされているんですね。
フィンランド人が持つような立派なチェストではありませんが、
わたしの「物語」が詰まったチェストです。
将来老いた私のそばにこのチェストがありますように。
そしてもし気に入ってもらえれば娘が使ってくれますように。
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*DIY*手作りナチュラルインテリア*
北欧大好き
インテリア雑貨・家具・アンティーク
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洗面所のチェストは私が大学生の時、
バイトで貯めたお金で買った初めての家具。
かれこれ30年近く経とうとしている私の中ではすでにアンティーク。
新宿丸井インテリア館の一階の目立つ場所に置かれていました。
地方から大学進学のため上京した私にとって、
ショップの最前列に飾られたパインのチェストはとてもオシャレに映り、
何度も足を運んで木肌に触れては
どうぞ、私が買うまで売れないでと思ったものです。
(今思うとこの一点しか商品がないってことはなかったと思うのですが)
若かった私がやっとの思いで手に入れたチェスト。
お手入れして一か月以上にわたった洗面所改革の最終回にしたいと思います。
(長らくお付き合い頂きありがとうございました。)
窓枠の木にもいつも塗り込んでいるこちら↓
ギターなどの楽器にも使われるオレンジオイル。
家具の正しいメンテナンスの方法ではないかもしれませんが、
このオイルを塗ると木がしっとりとして、香りもよく
簡単に出来る作業なのでたまに柔らかい布にオイルを含ませ拭いています。
afterの写真ですが、違いがわかりませんね。
ベタベタした感じはなく、しっとりと艶やかになりました。
現在のように通信手段や情報ソースの選択肢があまりなかった30年前は
都会と地方はまだまだ距離がありました。
TVや雑誌からの情報でしか知らない東京は
最初、私にはきらびやかな街でした。
雑誌に掲載されている場所やお店にさあ行ってみようと思っても、
地下鉄の乗り方を知らない、
地下鉄に乗ったら地上に出てどぎまぎ・・・・。
すれ違う人達はとても綺麗に見えて、なんだか自信がない私は
逃げるように近くの喫茶店に入ったものでした。
そんな話を娘にすると信じられないって言われたことがあります。
「ママはいつも堂々としているもん。」
娘なりに言葉を選んでくれたのでしょう。
歳とは関係ないと思いますが、随分ふてぶてしくなってしまいました。
そんな私が気後れして物陰に隠れる様子を、娘は想像できないかもしれません。
チェストはそんな当時の私を思い出させてくれる大事な相棒です。
結婚して、子どもが生まれて、引っ越しを繰り返して、
引き出しの中に入るものは生活のスタイルが変わるたびに違いましたが、
ようやくチェストもここが最後かなと感じてくれているでしょうか。
最近図書館で借りた本「フィンランド人が教える ほんとうのシンプル」
の中にこんな文章がありました。
装丁も素敵ですね。
『モノを減らしたり、捨てたりするムーブメントが世界的に起きています。
私がこの本で提唱したい価値観はそれとは少し異なります。
ただただ減らしていくだけだと、最後にはなにも残りません。
持たないということをファッションとして楽しむのはいいと思いますが、
はたしてそれでしあわせと言えるのでしょうか?・・・(中略)・・・「持たない」
のではなく「いまあるものを大切にする。」少しだけ見る角度を変えれば、
私たちのまわりは素敵なモノゴトであふれています。』
と最初に書かれており、第一章が「物語の詰まった古い家具を使う」と続き、
フィンランドでは古いモノにこそ価値があると考える人が多いという話が書かれていました。
頻繁にモノを買わず、デザイナーにこだわり長く使うことを前提として
モノを購入するんだそうです。
そうしたことの歴史の蓄積が良いモノに囲まれ、
シンプルに暮らせるんだなと思いました。
古いモノにある「物語」を大切にされているんですね。
フィンランド人が持つような立派なチェストではありませんが、
わたしの「物語」が詰まったチェストです。
将来老いた私のそばにこのチェストがありますように。
そしてもし気に入ってもらえれば娘が使ってくれますように。
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コメント
コメント一覧 (4)
娘さんの「ママはいつも堂々としてるもん」にズキュンと(笑)
素敵な娘さんですね〜。
そして30年大事にしているチェスト。。。
シンプルながらあたたかく、素敵な佇まいですね。私、30年使ってる家具、ないなあと。昔結構適当に買っていたので、、、今ある家具、大事に使おうと思いました^_^
こんばんは。
いつも娘を褒めてくださりありがとうございます。
親としては嬉しい言葉をもらいました。
チェスト、そうなんですよ。気付けば30年経つんです。
フィンランド人の書いた本を読んでいると、
いいものを買ってそれを繫いでいくっていうのは
素敵なことだなとしみじみ思いました。
cafe*time8さん宅の今のお部屋の家具は
良いモノ揃いで、メンテナンスし甲斐がありますよね。
経年変化で味が出てくるといいですね。
コメントありがとうございました。
良い週末をお過ごしくださいね。
最終回おめでとうございます❣️
オイルを塗られたチェストはそこはかとなく綺麗にお化粧された感じで私きれいになったでしょう?と言っている感じです。
長い間ぽえむさんと歩んできた歴史を感じるなぁ……きっと苦楽を共にしたのでしょうね。
家具って海外では何代にも渡って受け継がれているんだものね。きっとこのチェストもお嬢さんが受け継ぎそう😊
私も同じ頃に丸井で靴箱を探していたのを思い出しました。若い頃は靴が大好きで自分の部屋に靴箱を置こうとしていたの。結局違うところで買ったんだけど、すれ違っていたかもね?
いや、これだけシンクロする事があるのだから出会っていたのかも……(笑)
我が家にはそんな思い入れのある家具が実はあるのだけど、しまったまま……
ちょっと手入れをしてこようかな……
って二度目のコメントでした💦
失礼しました🙇
病み上がりのところを何度もありがとう♥
きっと、同じ建物の中でニアミスしていたような気がします。
家具は親子でなくても、他人でも受け継がれていくといいですよね。
リサイクルっていうのと少しニュアンスが違うような。
リプロダクトじゃなく、ちゃんとしたものを購入すると
きっとそれが出来るんだと思います。
marronmamaさんのアンティークもお手入れしてあげなくちゃね。
よい週末を!
コメントありがとうございました。